オクトーバーフェストの楽しみ方!

Gruess Gott!

みなさん、こんにちは。日本人だけど、心はドイツ人のカトーです。
ドイツに15回以上、オクトーバーフェストに4回行ってきた先達として、ちょっとだけフェストの魅力を紹介します。歴史や概要などは他に譲るとして、ここでは会場の雰囲気なんかをお伝えしましょう。

会場は、ミュンヒェン中央駅の近くに広大なテレージエン・ヴィーゼという広場。通称ヴィーズン。大都会(福岡と同じぐらい)の真ん中の広大な空き地です。しかも広場だけでなく、10軒以上あるテントがまた広い。テントとは言っても実際は体育館のようなシロモノで、10,000人ぐらい入るそうです。この中でビールが供されます。
右の写真の馬上の女性は、オクトーバーフェストのシンボル「ミュンヒナー・キンドル」です。

夜になると巨大テントは超満員!!

歩くのも席を見つけるのも一苦労。人波をかき分けかき分け、空いてそうな席を見つけて近づき、「ここ空いてますか?」と尋ねます。たいていは空いてませんが、席を取れなきゃビールが飲めない。
あきらめず何度もトライすれば、いつかは酔っ払ったドイツ人たちが、「おお、座れ、座れ」とばかりに招き入れてくれます。で、座りますと・・・

「立て、立て」と無理やり腕を・・・

今度は「立て、立て」と無理やり腕を取って立たされて。床に立つのではありません。長椅子の上に列に連なって立つのです! 狭い上にみんな踊るので、グ~ラグラ。おお、あっちで人が落ちておる…。日本では許されそうにないこの蛮行。おおらかだなぁ。夜、椅子に座っている人はほとんどいません。

席を確保していよいよビールを注文

民族衣装をまとったウエイターかウエイトレスを見つけ、「ビールちょうだい!」と声をかける。しばらくしたら両手にビールを抱えて戻ってきます。フェストで供されるフェストビアは、「マース」という巨大なジョッキに入っていて、中身は1リットル! マースは1kgぐらいありそうだし、ビールも同じぐらい。したらば、1杯で2kgか。ウエイトレスでも片手に5杯(10kg?)は持っていますから、両手で20kgにはなるでしょう。こりゃたいへんだ。

しかし、飲む方もたいへん。通常のビールと違って、フェストビアは味が濃くてアルコール度が高い。それが1リットル出てくるのだから、日本人にとってはちょっとしたチャレンジ。とても美味しいんですけどね。そう何杯も飲めません。僕は3杯が限界でした。
テントの中心にはブラスを中心とした楽団がおり、民族音楽や酒の歌を奏でています。お客さんも音楽に合わせて歌ったり踊ったり。親切な(酔っ払った)ドイツ人が踊り方を教えてくれたので、僕も負けずに歌って踊りました。
しばらくすると、おなじみの乾杯の歌が流れてきます。座っている人も立ち上がり、みんなマースを掲げて大合唱。

歌の後には、周りの見知らぬ人たちともマースをぶつけて乾杯。この時、祭りは最高潮に達します。これほど愉快な空間はないでしょう。みんな笑顔です。

さてお次は外に出てみましょう

露店でビールジョッキ風の帽子を買って、おもむろに被りつつ、遊園地エリアへ。
そこにはヨーロッパではお馴染みの移動遊園地が。偽ミッキー(なんと灰色!)などが立っているほほえましい遊具もありますが、圧巻は絶叫マシーン。

巨大なアームに猛スピードでゴンドラを振り回されるのだから、まことアンビリーバボー! ゴンドラはそれ自体でもグルグル自転してるし。ビール飲んだ後には乗れんでしょ。しかも、これが仮設の遊具だと思うと、恐怖倍増。だって、ここに持ってきて、組み立てて、祭が終わればまたバラすんですよ? ちゃんと固定されているか、ビスはゆるんでいないか・・・。心配は尽きません。

初めて行ったときは、あんなもの乗れるかと思って(2回目は乗りました)、比較的安全そうな観覧車に。が、遠くからは普通に見えたけど、乗り場が5ヶ所あるわ、動きはいちいち怪しいわ。これまた驚愕のマシーンでした。どう怪しいかって? ここでは説明しづらいので、会場で僕を見つけて直接お尋ねください。映像などお見せしながら説明しましょう。
でも、観覧車の上から眺めるオクトーバーフェストの夜景はたいそう美しいものでした。夢幻の遊園地、最高の酒場。また必ず来ようと心に誓いました。

いつか機会を作ってぜひ訪れて下さい

 オクトーバーフェストは、ビールファンならば一生のうちに一回は行くべき祭りです。夢のような体験が待っています。そして、帰ってきたときには、もっとビールが好きになっていることでしょう。
福岡でもオクトーバーフェストが開催されることになり感無量です。
乾杯の歌も演奏されますので、この時は皆さん立ち上がって、一緒に歌いましょう。僕はお金と肝臓が続く限り何度も通うつもりなので、見かけたらぜひ声をかけてくださいね!それでは、会場でお会いしましょう。Auf Wiederschauen!

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